ホーム > ブログ一覧 > 世代間のウェルビーイングはどこに

世代間のウェルビーイングはどこに

   2026.08.23 (日) 8:55 AM

・誰でも、自分が生きてきた時代については、鮮明な印象を持っている。自分なりの時代区分もできる。大半は時代に翻弄されたかもしれない。否、自分の人生は、自ら切り拓いてきた人も多い。後悔があるとしても、将来に不安があるとしても、何とか人生をもう少し楽しみたい。

・女性向け健康フィットネスのカーブスでは、65歳以上をシニア層、50歳以上をヤング層と分けて、マーケティングに力を入れている。サーキットトレーニングの内容は同じであるが、口コミ、Web、TVCMなどの訴求では、世代によって相当な違いがみられる。

・年を取ると、デジタル機器に疎くなり、使いこなせない。そのことが生活において、遅れを招き、健康で楽しい生活が遠くなりかねない。

・PCデポは、こうしたデジタルデバイト(情報格差)をなくそうと、デジタルライフプランナーの育成と普及に力を入れている。実際、デジタル機器やデジタルサービスをうまく使えず、生活上の不利益を被っている人々は多い。

・その経済的損失は12~18兆円に及ぶ、とPCデポのスマートライフ教育研究所は試算している。このゲームチェンジを実践するには、教育とスタディがカギを握る。

・そこで、スマートライフ学やスマートライフデザイン学に力を入れている。ファミリーをターゲットにして、高齢者のデジタルデバイトを解消することを目指している。

・団塊世代の子供世代である団塊ジュニアが、カーブスがいうヤング層にこれから入ってくる。この世代はデジタルが使える。

・では、もう少し若い世代はどうであろうか。バブル崩壊後の就職氷河期世代は、現在40代前半から50代前半となっている。1989年のバブルピーク後の10年間は、就職するのが大変であった。

・正規雇用が難しく、非正規雇用が大幅に増えた。雇用機会と所得の確保という点で、相対的に不利益を被った可能性がある。時代の流れがあるとしても、将来の社会保障という点でも不安が残る。それでもインターネットが当たり前になり、スマホを使いこなしている中で、一気にAIの波が押し寄せている。

・就職氷河期世代は、団塊ジュニア世代と重なる部分が多いが、1)働ける人にはいつまでも働いてほしい、2)デジタルを使いこなして、ワークライフバランスを整えてほしい、3)親世代の面倒で苦労しないでほしい、4)さらに、自らの老後に悲観的にならない施策が求められる。

・では、若者はどうであろうか。20代、30代となると、デジタルネイティブである。使えるのが当たり前である。しかし、使いこなし、活かし方となると不安になることも多い。

・スマホは便利で、もはやなくてはならない。スマホは所有しているが、分割払いで、月額課金という人が大半である。所有よりも利用に意味がある。モノが大事ではなく、サービスがいかに役立つかが第一である。

・サービスを利用して、何かを体験する。この体験に価値を重く。体験が納得できれば満足度が上がる。でも、いつものように、あまり考えずにさっさと済ますことも多い。

・一見効率的にみえるが、自分の頭は使っていないので、楽そうにみえながら、怠惰になっているともいえよう。これでは刺激が少なく、楽しくないのではないか。もっと自分で考えて、主体的に行動する方が面白いのではないかと思ってしまう。

・20代を中心とするZ世代はどうか。デジタルを使いこなして、情報にアクセスできる。自分好みの情報はどんどん取ってくる。でも、情報が多ければ、よい決定ができるというものでもない。

・自分がものごと決める時の基準が定まっていればよいが、どのように基準を作っているのか。その基準を誰かに頼るのか。とすると、どう決めるかも人に頼ることになる。無意識にそうしているのか。

・そこに不安を感じると、実は決められないということが起きる。信頼できる人に相談して、アドバイスがほしいのかもしれない。どんな情報を客観的情報として信頼しているのか。

・自分で決めたい。あるいは決めたと思いたい。そのためには、決め手となる情報がほしい。そのための意思決定情報を得たいし、そこに自信を持ちたい。

・日常は慌ただしく、お金も十分にない。自分より優位な人はうらやましくもあり、嫉妬したくもなり、無視したくもなる。一方で、皆つながりを求めている。そこから新しい価値を作っていきたいと思っている。その意欲は頼もしいと思いつつ、大丈夫かと不安も残る。

・もっと若い世代になると、さらに分かりにくい。10代後半のα世代はデジタルネイティブであり、これからAIネイティブになっていこう。AI+DXを当たり前に使いこなしていく。逆にAIに使われるようになって、人生が翻弄されないようにしてほしい。

・AIは、過去の一般情報をまとめて、とりあえず要約と結論を届けてくれる。それを見て、若い人は育ってくる。では、どう学ぶのか。こう学んでほしいと教えると、人は育ってくるであろうか。

・たぶん違う。人は育てられるのではなく、自ら育つのである。その育ち方をいかにサポートしていくか。AIはその意味で役立つし、利便性は高い。

・ものまねも、まず覚えて、工夫を加えていくと少しずつ違ってくる。要約も視点をかえてまとめ直していくと、違ったものができてくる。何を知りたいか。何を生み出したいか。それを繰り返し問うていくと、次第に考えがこなれていく。これを、AIを使ってやっていると、自分なりに編集が練れてくる。

・この編集力を別視点でみると、創造力に結び付いてくる。とすると、AIは創造力を持ってくる。その創造力を、自分を媒介にして育てていけば、AIの創造力は自分に丸ごと役立つものになろう。相互作用しながら、AIを自分のアバターとして、自分はその上に乗って、自己・自我を発揮していく。

・何がオリジナルなのか。誰でもオリジネーターになれる。AIがヒトを超えていくことは想定内である。でも、1人ひとりが、AIにはないオリジナルなものを生み出していける。

・さして、難しいことではない。どの世代にも、AIを使いこなして、新しいウェルビーイング(良き幸せ感)を楽しんでほしい。新ウェルビーイングをサポートするような産業、企業が続々と登場しよう。そこに注目したい。

 

Blog Category